株式会社アトックスについて調べてみた

アトックスという会社について色々とまとめてみました。どんな会社か興味がある人興味のない人?も一度チェックしてみては?

2011年3月の東日本大震災により、福島第一原子力発電所の外部電源が全て喪失しました。そんな中株式会社アトックスは、原子力発電所の総合的なメンテナンス技術を築き上げ、原子力の課題解決に向けて一段レベルアップした企業へと前進しています。

 そこで今回は、株式会社アトックスの概要や主な事業内容などをご紹介していきましょう。また、株式会社アトックスで働く社員の口コミや企業が求める人物像についても分析していきます。

アトックスの概要

screenshot 株式会社アトックス
会社名株式会社アトックス
公式ウェブサイトhttps://www.atox.co.jp/
本社所在地〒108-0014 東京都港区芝四丁目11番3号 芝フロントビル



代表 矢口敏和 (代表取締役社長)
設立昭和55年9月1日
資本金1.5億円
事業内容
  • 原子力発電関連事業
  • 原子燃料サイクル関連事業
  • 福島復興事業
  • RI・ライフサイエンス事業
  • 機器物品販売事業


アトックスは昭和55年9月1日に設立した企業でし、原子力施設に対するメンテナンス事業に携わってきた企業です。民間で最初に原子力施設内へ事業所を開設しました。

本社は東京都港区に所在し全国に支社や事務所、事業所、測定センターなどがあります。代表取締役社長は矢口 敏和氏が就任しています。平成12年4月にISOを取得し、平成30年3月期の売上高は252億円となっています。

アトックスの関連会社

アトックスの関連会社アトックスにはどのような企業が関連しているのでしょうか。アトックスの関連会社についてご紹介していきます。

株式会社西日本クリエイト
株式会社青森クリエイト
株式会社福島クリエイト
西日本・青森・福島クリエイトは、アトックスの子会社になり、放射線管理、機器点検・保守などの原子力関連業務から清掃、設備管理などの建物総合管理まで、幅広い業務に携わる。
株式会社エフ・ティ販売
原子力施設メンテナンス、ビル管理事業での豊富な経験と実績をいかし、関連資機材の販売を行っている。
グローブシップ株式会社総合ビルメンテナンス業務(設備管理/各種清掃/設備保持/ビル群集中管理/各種工事/マンション管理/コンサルテーションなど)を行っている。
Orano ATOX D&D SOLUTIONS Co., Ltd. ( 略称 ANADEC )
アトックスとフランスのオラノ社との合弁会社。 オラノ社が世界中で蓄積してきた原子力施設などのD&D分野での高度な技術とアトックスの メンテナンス技術、および現場での実践経験とを融合・活用することにより、様々な革新的なソリューションを提供。


※また、現在休業中のおおくまホテル株式会社もアトックスの関連会社となっています。

アトックスの事業内容

株式会社アトックスは、福島復興事業の他、原子力関連施設における各種事業、RI(放射性物質)及び医療事業関連業務を中心に行っています。その中で業務・作業内容は下記になります。

■原子力施設関連

  • 滞留水処理
  • 放射線管理
  • 下水処理
  • 環境修復
  • 原子力発電所保守管理
  • 放射線管理
  • 放射性廃棄物処理
  • 施設管理
  • 鉛ガラスの除曇
  • ウラン濃縮施設メンテナンス
  • 再処理施設メンテナンス
  • 放射性廃棄物埋設施設
  • 中間貯蔵施設の維持管理
  • 原子燃料工場の維持管理
  • 放射性廃棄物処理
  • デコミッショニング
  • 設備工事
  • 空調ダクト清掃
■RI(放射性物質)及び医療事業関連
  • RI研究施設支援業務
  • 各種加速器
  • 医療用PET(陽電子断層写真)の運転 およびメンテナンス
  • 環境測定
  • 放射性物質取扱施設メンテナンス
  • PET治験薬製造業務

福島復興事業とは

アトックスは上記の他にも電力会社や政府、自治体、メーカーなどの関係者と協力し、福島復興事業を立ち上げました。これまで原子力発電所内の汚染水処理装置の稼働や放射線管理業務などに貢献してきましたが、福島第一原子力発電所の事故以来は除染試験や実験などに積極的に取り組んでいます。福島復興支社では、以下のような業務を行っています。

廃炉工事

主な業務はフランジ型タンク内の残水を移送したり、クラッドを回収したりすることです。さらに、建物内線量低減に向けて線量調査や除染作業も行っています。ドローンを用いて高線量箇所の調査や空撮も廃炉工事の業務と言えます。

設備工事

汚染水対策や設備運転、保守・管理などの業務を行っています。汚染水に含まれるセシウム及びストロンチウム濃度を低減させるために、セシウム吸着装置を導入しています。また、原子炉のウエル除染や使用済み水の処理なども設備工事で行われる業務です。

環境施設

環境施設では、原子力施設内の放射線及び放射能測定を実施しています。自治体施設などの清掃も環境施設が担っている業務です。

地域復興

福島県内に所在する汚泥処理施設や浄化センター、除染工事などに対する放射線管理業務や、対策地区の廃棄物処理などを行っています。

技術開発センターとは

アトックス 技術開発センター

[アトックス 技術開発センター]


アトックスは技術開発の拠点として「技術開発センター」を建設しました。敷地面積はおよそ9,600㎡で、敷地内には管理棟や大型実験棟、各種試験棟など7つの棟で構成されています。

  • 原子力施設や原子燃料サイクル施設
  • 原子力研究施設
  • RI施設などの安全・安定的な運転・点検・補修・廃止措置

などの技術開発に注力し、環境保全に関する測定や分析、評価なども行っています。

アトックスの公式Youtubeチャンネル

アトックスは公式のYoutubeチャンネルにて、ドローンの操作訓練や、PVモジュール検査ロボットの動作映像などを公開しています。一例としてドローンの操作訓練(自律飛行)の動画です。



アトックスの技術や資格、仕事内容について

ここまでアトックスの概要や事業内容について解説してきましたが、ここからはアトックスの業務における技術や資格、仕事内容についてご紹介していきます。

アトックスの廃棄物処理技術

アトックスでは原子力施設などから発生する放射線廃棄物の処理を以下のような装置を用いて処理や管理を行っています。

  • 汚染水処理装置
  • 固体廃棄物粉瘤減容装置
  • ポータブル自動プラズマ切断機
  • ドラム缶切断装置
  • 固体廃棄物情報管理システム
  • ドラム缶外観検査装置

アトックスの社員が所持している資格

アトックスで働いている社員の中には「第一種放射線取扱主任者」という資格を持っている方がいます。この第一種放射線取扱主任者とは、放射線障害防止に関係する法律に基づいた国家資格のことを言います。放射線発生装置を使用する者や販売業者、賃貸業者、廃棄業者は法律に基づき各事業者に資格を取得した主任者を1名以上選任しなければなりません。

この第一種放射線取扱主任者とは放射性同位元素等を取り扱う場合に要求される資格ではなく、放射線安全管理を統括するための法令上の責務を担う人が取得すべき資格と言えるでしょう。

除染作業

除染作業は、住民の被ばく線量を低減させるために、汚染状況を測定し状況に応じて除染・除去土壌などを行うことを言います。除染方法はその地域の放射線量や除去する対象物の特性などによって異なりますが、子どもの生活環境を第一優先に除染作業を実施しています。また、除染後の除去土壌や排水の処理、用具の洗浄なども除染作業のうちの一つです。

アトックスが盛んに行っている地域交流

アトックスは、原子力のエキスパートとして多くのサービスを提供してきた実績がある企業です。さらに原子力施設に関連するトータルメンテナンスサービスを提供し続ける総合サービス会社である現在、様々な現場でアトックスの強みが活かされています。

アトックスが関わる業務では、効率よく短時間で業務を行わなければならないことが多くあります。特に安全と安心が重要な現場の環境において、社員同士の情報共有やコミュニケーションは最も大切なことになっているからです。お互いに働くパートナーとして、より良い関係を築くためにはチームプレーが重視されます。このチームプレーが仕事を円滑に遂行するための基本だという考えから、アトックスでは積極的な地域交流も取り組んでいます。小学校のプール清掃(アトックス四国事業所)


今までも、事業所ごとに職場活性化活動に積極的に取り組み、誰にでも話しやすく相談しやすい環境作り、そして誰かをサポートできる環境や関係性を築くための工夫をしていましたが、さらに社員同士がひとつの目標に向かっていけるように、”チームプレー”をアトックスのポリシーとしているからです。

このチームプレーは社員同士のコミュニケーション以外にも、地域との交流活動を通じて行っています。

アトックスの社風、職場環境は?

アトックスはどのような社風なのでしょうか。アトックスでは女性の積極的な雇用を推進してるようです。求めている人材像や待遇についてもご紹介します。

アトックス大切にするコミュニケーション

アトックスの社員が働く上で最も大切にしていることは「コミュニケーション」です。どんな業務においても一人で仕事を完璧にこなすことはできません。特に、福島復興支社で行われている滞流水の処理作業は、地元地域の方に安心を与えると共に復興に向けた重要な仕事と言えます。

  1班13名(3交代)の班内で協力体制がとれていないと設備の運転や管理はうまく遂行できないでしょう。

アトックスの求める人物像

アトックスでは設備運転士という特殊な業務に携わることがありますが、経験者がそれほど多くいません。さらに、以前と比べて設備数がさらに増え、新しい設備がかなり改良されています。そのため社員教育をはじめ、設備の構造について社員は勉強する必要があるでしょう。

 また、コミュニケーションを大切にしている企業であるため、社員同士でできるだけ会話を交わすよう求められる場面があります。社員には双葉郡出身者が多くいるため、地元地域の復興にやりがいを感じている社員も多いです。 一人ひとりの技術や能力も必要ですが、チーム全体で協力しあって業務を遂行して社員との関わりを優先されることが多いのではないでしょうか。

女性の活躍に関する行動計画

アトックスは女性が更に飛躍できるように、以下の目標を立て雇用環境の整備に取り組んでいます。
  1. 管理職における女性比率を5%以上にする
  2. 男女の勤続年数の差を3年以内にする
目標「管理職における女性比率を5%以上にする」について、アトックスは2021年から女性社員との意見交換会の設定し、女性社員の意欲・能力を踏まえた人事異動案を作成してきました。

目標「男女の勤続年数の差を3年以内にする」については、アトックスは2021年から定期的に社員の意識調査を実施。そして柔軟な働き方ができるよう社内制度の検討。両立支援に関する社内制度を管理職への周知徹底を行ってきました。

このように、アトックスは女性の就労環境に配慮にしている会社であることが分かります。

アトックスの待遇(給与)は?

(1)【正社員】技術職(2)【正社員】事務職

 短大/専門/高専 卒業見込みの方

 短大/専門/高専 卒業の方

  月給:184,400円~199,400円(一律手当含む)


 大学 卒業見込みの方

 大学 卒業の方

  月給:207,100円~222,100円(一律手当含む)


 大学院 卒業見込みの方

 大学院 卒業の方

  月給:219,300円~234,300円(一律手当含む)


 備考:※一律手当:「地域手当 4,000円~19,000円」を含む。

引用:リクナビ2023

アトックスでは、通勤手当などの一般的な手当とは別に、地域手当、別居手当、福島地区手当、寒冷地手当などの特殊手当があります。昇給は年1回、賞与は年2回となっています。

アトックスの充実した福利厚生

アトックスでは、充実した福利厚生制度を取り入れています。休暇制度や表彰制度、住宅手当やレクリエーションなどを豊富に取り入れることで、働きやすい環境が保持できます。ここでは、取り入れている福利厚生の内容をご紹介します。

【休暇】

アトックスでは、様々な特別休暇制度を設けています。これにより、平均有給休暇取得日数は16.8日(2021年度)と、高い水準となっています。2021年度の休暇に関する実績は以下の通りです。

  • 月平均所定外労働時間 11.0時間
  • 平均有給休暇取得日数 16.8日
  • 前年度の育児休業取得者数 11名(※女性は取得対象全員が取得)

アトックスでは、週休2日制です。一般的な夏季、年末年始休暇の他、特別休暇(年末年始休暇、慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇、介護休暇、アニバーサリー休暇)があります。

【保養所】

アトックスでは、長野県と静岡県に保養所を持っています。社員の研修や保養目的で使用されます。 株式会社アトックス_寮
伊東寮(静岡・伊東):源泉掛け流しのアルカリ性単純泉が魅力です。千ヶ滝山荘(長野・軽井沢):バーベキューやテニスが楽しめるコートが併設されています。

【寮・社宅】

アトックスでは、独身寮や社宅などの家賃補助制度があります。

【表彰制度】

アトックスでは、幅広い分野において免許や資格取得をした社員に、必要度や難易度に応じた褒賞金を支給しています。主な対象資格は、以下の通りです。

  • 第一種放射線取扱主任者
  • 第二種放射線取扱主任者
  • 技術士(原子力・放射線部門)
  • 技術士補(原子力・放射線部門)
  • 原子炉主任技術者
  • 作業環境測定士(一種1~5、二種)
  • 電気主任技術者(一種~三種)

中でも国家資格の放射線取扱主任者は、取得者数業界トップを記録しています。

アトックスが行うレクリエーション

アトックスでは技術職と事務職の2つの働き方がありますが、働く環境は違ってもアトックスの社員としてお互いに信頼し、良好なパートナーとなれるようにレクリエーションを取り入れています。
アトックス ソフトボール大会


事業所ごとに行われるレクリエーション・イベントでは、普段仕事ではあまり関わらない人同士であっても参加したことがきっかけで接点が生まれ、事業所自体の活性化にも繋がるようになっています。ここでは、アトックスが開催しているレクリエーションの内容をご紹介していきます。

【クラブ活動】

  • ランニングクラブ
  • テニスクラブ
  • スポーツクラブ
  • ソフトバレーボールクラブ
  • ボーリングクラブ
  • フットサルクラブ
  • スキークラブ
  • 写真クラブ
  • 釣りクラブ
  • 野球部
  • ハイキングクラブ
  • 卓球クラブ

など

引用:アトックス

【イベント】

  • 社員旅行
  • 東京湾クルーズ
  • 屋形船
  • 日帰りバスツアー
  • ディズニーランド日帰り
  • ボーリング大会
  • スポーツ大会
  • バーベキュー大会
  • ラフティング大会

など

引用:アトックス

アトックス代表の矢口敏和氏はどんな人物?プロフィールや経歴(略歴)

アトックス代表_矢口敏和
[アトックス代表 矢口敏和氏(画像:アトックス)]

現在アトックスの代表を務める矢口敏和氏はどのような人物なのでしょうか。

1953年茨城県に生まれた矢口氏は、一橋大学を卒業後三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、その後ビル代行(現グローブシップ)の取締役を務めます。さらに同社の代表取締役社長に就任し、アトックスと兼務する形で代表を務めているのです。

2016年には世界80ヵ国で総合施設管理を手掛けるフランスのソデクソ社と合弁会社を設立し、日本国内で本格的な総合施設管理事業を開始しました。海外にも目を向けており、東南アジアへ事業展開も検討しているようです。矢口氏はアトックスの取り組みが国内原子力産業の再生につながることを願い、日々のソリューション力向上に努めるとしています。

また、未来のテクノロジーを担う人材育成にも注力しており、仕事の担い手である社員も幸せにしたいと考えています。矢口氏は「社員一人ひとりが自己実現に向かってチャレンジしてもらいたい」とも語っていますが、社員がチャレンジするためには、環境を整える必要もあります。アトックスでは、社員が力を思う存分発揮できるよう、充実した職場環境・体制づくりを手掛けているのです。

株式会社アトックスの口コミ

アトックスで働く社員は企業に対しどのように評価しているのでしょうか。ここで、働く社員の特徴や企業に対する口コミ・評判について見てみましょう。

発電所等の大勢の人手が必要な現場への人の派遣、数を派遣することでは負けないと思う

出典:https://en-hyouban.com/company/10004769206/kuchikomi/?pagenum=2
【キャリアアップを目指せる環境か】→色々な現場があるので、必要な資格を取るための補助は出る。

出典:https://en-hyouban.com/company/10004769206/kuchikomi/?pagenum=2
休暇は取りやすく、残業多くないので、プライベートは充実できる。職場の雰囲気はアットホームな感じで、溶け込みやすい。

出典:https://syukatsu-kaigi.jp/companies/121818
キャリアアップを目指そうと考えた時、昇級するために評価面接という制度があります。そこでは目標や将来などについて話し合う機会があります。

出典:https://syukatsu-kaigi.jp/companies/121818
挑戦的な社風か、堅実な社風か→ どちらかと言うと 堅実な社風だ

出典:https://en-hyouban.com/company/10004769206/
自分のやり方で仕事が進められるか、進め方にルールがあるか→ どちらとも いえない

出典:https://en-hyouban.com/company/10004769206/kuchikomi/?pagenum=2
“班のなかには私より年上の人がいますが、優しい人たちばかりです。もちろん、仕事中は緊張感をもって集中していますが、仕事場から離れれば、みんな和気あいあいとやっています。”

 “仕事が終わると、班単位ではもちろん、会社内でもよく飲みに行っています。少しお酒が入ると、普段は聞けないことも聞けるので、コミュニケーションを図るのに役立ちます。“

 引用元URL:https://1f-all.jp/interview/08/
仕事内容でストレスが少ない。人間関係もわずらわしくないので妥当な給与を支給されていると思う。時間的に余裕がある仕事内容なので、自己研鑽がしやすい職務内容となっている。
福利厚生のクラブに会社が加入しており、ほんと少しだが割引きなど受けられる。 映画やアミューズメントパークなどなどいろいろなところで割引きが受けられる。 電力グループ(東電生協)の保険や積み立てなどできる。
回答者の平均勤務時間 8-9時間
お気に入り詳細を見る 福利厚生全般の納得度 69点

以上のような口コミが寄せられていました。新しい設備等が次々に入ってくる現場は技術のレベルを保つためにも、より良いチームワーク築き上げていくことが大切だと言えるでしょう。

 また、残業が少ないようなので仕事とプライベートを両立をしたいと思っている人にとってはおすすめの会社ではないでしょうか。またこれからの社会に必要不可欠な事業をしているので安定性があり倒産などといったことを心配することなく従業員は安心して働く事ができそうです。

まとめ

株式会社アトックスについてご紹介しました。株式会社原子力代行から株式会社アトックスに社名変更してからは、原子力施設のメンテナンスや放射性物質などに関わる業務を行ってきました。震災後は、滞流水処理装置の運転や放射線管理業務、福島周辺の除染にも取り組み震災復興に向けて貢献しているようです。社内環境においては、充実の福利厚生が、アトックスの良好なチームプレーを生み出し、コミュニケーションを増やしているということでしょう。

今後も、福島復興と全国の原子力発電所の再稼働に向け貢献すると共に、原子力の課題解決に向けてスキルアップした業務を完遂できる企業へと成長していくことでしょう。

アトックスが頭部専用PET装置「Vrain」を共同開発!PET装置とは?
アトックスと国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(以下、「量研」)が共同で開発した頭部専用PET装置「Vrain」が令和4年1月18日に国内販売が開始されました。 日本の医療業界に新たな可能性を示したVrainについて、まとめてみました。

アトックスが頭部専用PET装置「Vrain」を共同開発!PET装置とは?

PETとはPositron Emission Tomographyの略語で、日本語では「陽電子放射断層撮影」と言います。PET検査では、微量の放射線を放出する癌などの患部に集まる放射性薬剤を投与し、その分布を「PET装置」を使って撮影します。こうして患部を 画像化することで癌やアルツハイマー型認知症などの早期発見が可能となります。

現在のところではPETは癌の検査が中心となっていますが、日本人の高齢化に伴い認知症患者の増加が予想されており、アトックスと量研はPETによる認知症診断に着目。Vrainは高齢化が進む未来を見据えて認知症診断への活用を目指し、頭部の検査に特化した装置です。

従来のPET装置との違いとは?

Vrainの特徴を一言でいうと、コンパクトかつ高性能であること。 従来の装置はPET+CTで、横になって全身をみることができる点はメリットですが、装置が大型であるために設置には広い場所を用意しなくてはいけない点や高額な設置費用がかかる点などの大きなデメリットもありました。

導入しやすいコンパクトな設計

一方、頭部専用PET装置「Vrain」は、珍しいヘルメット型。この形状のPET装置は世界初です。 Vrain全体の大きさは従来のPET装置の約1/5となり、これは世界最小サイズと言えます。コンパクトな装置にすることで、今まで十分な広さが確保できないためにPET装置の設置を諦めていた病院にも導入が可能となりました。 検査を受ける患者の目線で設計されたVrainは、「座ったままで検査ができる」という今までのPET装置にはない特徴があります。患者が座ったままリクライニングすると、ヘルメット部分が頭部まで降りてくるという構造になっており、被験者への負担が少なくなるように設計されています。

高感度を求めた「ヘルメット型」

装置をヘルメット型(半球状)に変える事により、従来のリング型(円筒状)に比べて放射線計測感度を約1.5倍にまで高めることに成功しました。検出器をヘルメット型に並べる技術は量研の特許技術です。 また、従来の装置に組み込まれていたCTを不要としたことによって、検査を受ける患者の被ばく量を従来のPET検査の数分の一まで落とした点も注目すべき点と言えます。

アトックス_半球型PET装置の原理
[画像:アトックス]

撮影画像も高画質に

アトックスと量研の共同開発で生まれた新しい散乱補正法を採用。従来のPET装置よりも画像の均一性やノイズコントラストが改善されています。 「ヘルメット型」という発想で配置や形状を工夫し、従来のPET装置に比べて少ない検出器でコストを抑えつつ、より高画質な画像の撮影ができる点もVrainの強みとなっています。

まとめ|株式会社アトックスの未来への挑戦

頭部専用PET装置「Vrain」は、令和3年10月に医療機器承認を取得したのち、令和4年1月18日に国内販売が開始されました。アトックスでは、放射線管理に関する知識と経験を活かし、各医学医療の分野へ挑戦しています。Vrainも、2015年から開発と研究を重ね、約7年の歳月をかけて製品化に辿り着いたものです。

Vrainの開発では装置の基本設計や検出器の開発といった基礎を量研が、詳細設計やシステム開発などの実用的な部分をアトックスが中心に担当しており、これは各々の得意分野を活かした成功例と言えます。

しかし、アトックスの挑戦はここで終わるものではありません。現在の医療分野では今回紹介したPET装置をはじめRI(放射性同位元素)を活用した機器や装置が多数普及していますし、アトックスの持つ放射線管理に関する知識は様々な分野で活かすことができるものです。

現在も、アトックスは国立大学法人北海道大学や理化学研究所との共同研究・開発に着手しており、医療分野で着実に足を進めていることがわかっています。 様々な技術の開発へ果敢にチャレンジし世の中のニーズに応えていくアトックスの、今後の活躍にも期待しています。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

株式会社福島クリエイト_screenshot
株式会社アトックスの子会社である株式会社福島クリエイトは、本社と富岡事務所を拠点に、地域密着型で事業を展開している企業です。社員のほとんど(ほぼ100%)が福島県出身者だといいます。

株式会社福島クリエイトの会社概要

会社名 株式会社福島クリエイト
事業所 <本社>
〒 979-1401 福島県双葉郡双葉町大字中野字高田1-1

<富岡事務所>
〒979-1151 福島県双葉郡富岡町本岡字赤木100-2
TEL / FAX <本社>
TEL:0240-23-4297
FAX:0240-23-4298

<富岡事務所>
TEL:0240-30-3111
FAX:0240-30-4972
設立年月日 2003年4月1日
従業員数 91名(2022年3月1日現在)
公式サイト https://r.goope.jp/f-create

株式会社福島クリエイトの事業内容とは

株式会社福島クリエイトの事業内容を詳しく見てみましょう。

  • 原子力関連業務
  • 建築物総合管理業務
  • 公共施設の運営業務
  • 原子力関連業務および建築物総合管理業務に関する機器
  • 材料の設計、製作および販売
  • 一般廃棄物処理並びに運転維持管理
  • 産業廃棄物処理並びに運転維持管理
  • 災害廃棄物及び除染廃棄物の処理、並びに運転維持管理
  • 人材派遣業
  • 一般建設業
一覧にしただけでも、株式会社福島クリエイトが多岐にわたる事業を展開しているのだとわかりますね。

それでは、株式会社福島クリエイトで行われている事業の中から、いくつかピックアップして詳細を説明していきます。

「原子力関連業務」には、放射線管理だけでなく、施設で使用している機器(ポンプやモーター、弁など)の点検や保守も含まれています。また、「建築物総合管理業務」は、建物内外の清掃や設備管理を行う業務のことです。

株式会社福島クリエイトは「公共施設の運営業務」も行っています。現在は双葉町が福島県の東日本大震災・原子力災害伝承館や復興祈念公園に隣接して設立した「双葉町産業交流センター(F-BICC)」の指定管理者を任されています。ちなみに、株式会社福島クリエイトの本社は、この「双葉町産業交流センター」の4階にあります。

(参考:双葉町産業交流センターの指定管理者候補者の選定結果について)

必要な資格など

まず、株式会社福島クリエイトで働くには、普通自動車運転免許を持っていることが必須となります(AT限定も可)。そのほか、業務に関わる資格として、「2級土木施工管理技士」や「2級管工事施工管理技士」を持っていると、なお一層仕事に活かすことができるでしょう。また、「建設業関連資格(塗装工等)」の資格を持っていると、採用で優遇される場合があります。

株式会社福島クリエイトと株式会社アトックスとの関係

株式会社福島クリエイトは株式会社アトックスの子会社で、2003年に設立されました。福島クリエイトの公式サイト内では、会社概要ページの主要顧客欄に株式会社アトックスの名前を確認することができます。

また、株式会社福島クリエイトの富岡事務所は、株式会社アトックスの福島復興支社と同じ住所となっています。

まとめ

今回は、株式会社福島クリエイトの概要や事業内容について、親会社である株式会社アトックスとの関係を紹介しました。

株式会社アトックスの子会社ということで、原子力関連事業や建築物の総合管理事業はもちろん、企業所在地である双葉町の公共施設の指定管理者も行っており、地域密着型企業として県や町からの信頼を得ている企業だということがわかりました。

株式会社福島クリエイトに勤めている社員の方々は、そのほとんどが地元の方だといいます。今後も地元の人々に寄り添い、福島の復興や発展に貢献していく企業として頑張って欲しいと思います。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

青森クリエイト websitescreenshot

株式会社アトックスのグループ企業のひとつである株式会社青森クリエイトは、青森県六ヶ所村を拠点とする企業です。「エネルギー関連産業の発展に寄与し、地域の発展と社員の幸福に貢献します」という経営理念に則り多くの社員が活躍している株式会社青森クリエイトについて、まとめてみました。

株式会社青森クリエイトの会社概要

会社名 株式会社青森クリエイト
住所 〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村 大字尾駮字弥栄平1番地110
事業所 <濃縮作業所>
〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字野附504-8

<再処理作業所>
〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4番地90

<東通作業所>
〒039-4224 青森県下北郡東通村大字白糠字前坂下34-4
TEL / FAX TEL:0175-71-0553
FAX:0175-71-0593
設立年月日 2002年10月1日
従業員数 158名(2021年9月3日現在)
公式サイト http://www.a-create2002.co.jp/

株式会社青森クリエイトは、2022年で設立20周年を迎える企業です。若い世代の社員の採用や育成に特に力を入れており、2019年の3月には厚生労働大臣より「ユースエール認定企業」として認定されました。ちなみに、ユースエール認定を受けた企業は、青森では17社しかありません。(2022年6月現在)

■参考:ユースエール認定企業って?

青森労働局が発行しているパンフレットには、ユースエール認定制度について「『若者雇用促進法」に基づき、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良であると厚生労働大臣が認定した企業』」と記載されています。

  • 「直近3年度の新卒者などの離職率が20%以下」
  • 「正社員の月平均の所定外労働時間が20時間以下かつ、60時間以上の正社員がゼロ」
  • 「正社員の有給休暇の、年平均の取得日数が10日以上または、年平均取得率70%以上」
などといった12の査定項目(認定基準)があり、それを全て満たした企業のみ認定されます。
(参考:ユースエール認定企業について|青森労働局)

また、2020年3月には青森県知事より「あおもり働き方改革推進企業」としての認定も受けています。こちらは、男女問わず全ての労働者が働きやすい環境づくりを推進し、労働者が無理なく仕事や結婚、子育てを行っていけるような「働き方改革」に積極的に取り組んでいる企業を県が認定する制度です。

「ユースエール認定企業」と「あおもり働き方改革推進企業」、ふたつの認定を受けている株式会社青森クリエイトは、社員のワーク・ライフ・バランスをとても重視している企業だということがわかります。

充実した研修制度

社員の教育を丁寧に行う株式会社青森クリエイトでは、研修制度がとても充実しています。入社時には車の運転免許しか所持していなかった社員も、会社の研修制度や資格支援制度を使って勉強し、国家資格等を取得した実績もあります。
(参考:青森県内ユースエール認定企業一覧2022)

【株式会社青森クリエイトの社内教育・研修一覧】

  • 新人向け 作業工具に着目した訓練
  • 縦軸ポンプ分解点検訓練
  • 運転基本操作訓練
  • MO・社内満足度・業務計画教育
  • 認知症サポーター研修
  • スキッドカー訓練
  • 身体除染訓練
  • RI(放射線取扱主任者)勉強会
  • 初級 放射線教育
  • フルハーネス型墜落制止用器具取扱特別教育
  • 足場組立等特別教育
  • 酸素欠乏危険作業特別教育
  • 低圧電気取り扱い特別教育
  • 監督者研修
  • 中堅社員研修
  • 新入社員スキルアップセミナー
  • 雇い入れ時教育
  • 社内定期教育
  • リスクアセスメント初級教育

株式会社青森クリエイトの事業内容とは

株式会社青森クリエイトで行われている業務を一覧にまとめてみました。行われている業務は、大きく6つの部門に分かれています。

部門名グループ名
フロントエンド部門
  • 個人管理
  • 講師
メンテナンス部門
  • 工事
  • 諸工事
放射線管理部門
  • 放管
運転操作部門
  • 廃棄物管理
  • 運転保守
  • OSL監視
工場インフラ部門
  • 出入管理
  • ルーチン
  • 再処理洗濯
  • 東通洗濯清掃
バックエンド部門
  • 総務
  • 安全・品質
  • 工務

青森クリエイトの組織図では、フロントエンド部門とバックエンド部門が「管理部」、その他の部門は「業務部」として分かれています。管理部は本社ですが、その他のグループは作業内容ごとに濃縮作業所、再処理作業所、東通作業所で業務を行います。

フロントエンド部門は、主に原子力施設の管理区域で働く社員に必要な手続きや管理をする人や、原子力施設で働くために必要な保安教育の講師が所属している部門です。また、株式会社青森クリエイトは「放射線管理手帳」の発効機関であり、この手帳の発行業務などもフロントエンド部門が担っています。

バックエンド部門は社員の給料や休暇、被服等の管理を行う総務グループと、全社における安全管理を担う安全・品質グループ、現場で作業をしている従業員の事務的サポートをする工務グループといった3つのグループから成り立っている部門です。

株式会社青森クリエイトと株式会社アトックスとの関係

株式会社青森クリエイトは、株式会社アトックスの100%子会社として青森県の六ヶ所村に2002年10月に設立した会社です。設立当初の社員は、株式会社アトックスの六ヶ所事業所から転籍という形で青森クリエイト所属となりました。株式会社アトックスと同じく原子力関連業務を主に行っており、地元の青森県六ヶ所村を中心にエネルギー産業の発展に貢献しています。

2022年10月に迎える設立20周年を見据え、アトックスグループの一員として安全性や品質レベルのサービスをより向上させるため、2018年4月には本社社屋を開設し拠点としています。現在は青森クリエイト単独でも従業員数150名を越える企業へと成長しました。

まとめ

今回は、株式会社青森クリエイトの概要や、親会社である株式会社アトックスとの関係をご紹介しました。株式会社青森クリエイトは、2022年に創業20周年を迎える企業であり、原子力エネルギー関連での社会貢献はもちろん、若手社員の人材育成や従業員の働きやすさに対しても力を入れている企業であることがわかりました。

こういった企業の努力は、厚生労働省の「ユースエール認定企業」、青森県の「あおもり働き方改革推進企業」という認定を受けているという事実からも証明されています。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

株式会社アトックスは、2014年に福島復興支社を設立しました。これは東日本大震災の影響を受けた福島地区に対して、復興事業を行うためのものです。主に福島第一原子力発電所内の汚染水処理や放射線管理、周辺地域の除染活動などに取り組んでいます。

ここではアトックスが行っている福島復興事業についてまとめたので、ご紹介していきましょう。

アトックスの福島復興事業について

アトックスは東日本大震災の以前より原子力施設に事務所を設け、保守管理や放射線廃棄物処理などの事業を行ってきました。そして、福島第一原子力発電所の事故以降は廃止措置に向け、自社の最優先課題と位置付けて福島復興事業の展開を決定しましました。そこで福島県双葉郡富岡町に設立されたのが、福島復興支社です。具体的にどのような事業を行っているのか、ご紹介しましょう。

アトックス福島復興支社 富岡倉庫アトックス福島復興支社 富岡倉庫 [画像元:atox.co.jp/business/business03/index.html]

廃炉工事

汚染水を貯めているフランジ型タンクを速やかに解体するために取り組んでいる業務です。主な業務はタンク内に残った汚染水の移送やクラッドと呼ばれるステンレス鉄性のカバーの回収・清掃業務です。また、建屋内における放射線量を軽減するために、線量調査と除染活動も実施しています。

高線量と診断された箇所に対してはドローンを活用して、線量の測定を行っています。従来の装置では行き届きにくい部分は、アトックスが独自開発した小型遠隔除染装置「RACCOONⅡ」を導入して除染を可能としました。

ドローンと小型遠隔装置を用いることで、安全性を確保しつつ、適切な調査と除染活動に努めています。さらに後ほどご紹介していきますが、アトックスでは技術開発センターを設けており、廃棄物処理技術の開発を手掛けています。

アトックス_小型遠隔除染装置「RACCOONⅡ」/ドローンアトックス_小型遠隔除染装置「RACCOONⅡ」/ドローン[画像元:http://www.atox.co.jp/business/fukushima/]

設備工事

汚染水にはセシウムやストロンチウムなどの放射性物質が含まれており、汚染水対策を目的に設備の運転や保守管理に取り組む業務です。放射性物質を取り除くために、「KURION」と「SARRY」という2つのセシウム吸着装置を建屋内に設置して稼働させています。

さらに、トリチウム以外の放射性物質を除去するために、「ALPS」という多核種除去設備の運転・保守管理などを行っています。

環境施設

強い放射線は人の体に健康被害を与えるリスクがあり、発電所での作業は危険を伴う業務です。アトックスは復旧作業に関わる従業員に対して、適切な防護措置を実行できるよう、定期的に構内の放射線測定を行っています。
さらに自治体施設などの清掃も行い、健康被害のリスクを低減に努めています。

地域復興

アトックスは福島県内にある汚泥処理施設、浄化センター、除染工事の施設などに対しても、放射線管理や廃棄物処理といった業務を展開しています。また、福島復興支社に倉庫を設け、地域のニーズの応えられるように努力しているようです。

復興事業を支える技術開発センター

アトックスには技術開発センターというものがあります。これは7棟の研究用建物で構成されており、アトックスの事業に関する技術開発が行われている施設です。技術開発センターでは主に医療分野で使われるガンマ線の試験研究、各種測定・分析、評価業務、原子炉ウェル模擬施設での試験運転、訓練などが行われています。

また、研修や訓練施設の機能も兼ねており、ここで技術者の育成やスキルアップが行われています。アトックスの様々な事業に関わる施設ですが、福島復興事業でも重要な役割を持つ場所です。

資源エネルギー庁は「総合的線量低減計画策定」と「円筒容器内水位測定のための遠隔基盤技術の開発」というプロジェクトを設立しています。アトックスもこのプロジェクトに参画しており、技術開発センターを中心に復興事業を推進しております。今後も様々なプロジェクトに参画・連携し、また国内外の機関と技術協力をして、復興活動に努めていくようです。

復興事業に向けた技術開発の取り組み

アトックスの技術開発センターでは、福島復興に向けた技術開発が積極的に取り組まれています。具体的に行われている技術開発や施設サービスについてご紹介しましょう。

最新の除染、検査技術の開発

発電所の廃止措置を見据え、高線量の環境下でも安全に作業できる技術が必要です。そこで、アトックスは長年培われた除染・検査技術に、遠隔操作技術を組み合わせて、最新の除染装置などを開発し、現場に導入しています。今後も廃止作業を考慮し、技術開発センターで最新の機器開発に取り組んでいきます。

廃棄物処理の技術開発

発電所の廃止措置の過程で廃棄物が発生します。これらの廃棄物は放射性物質が含まれるものや、金属廃棄物が中心なので、一般的な廃棄物以上に適切な処理が必要です。技術開発センターでは放射性廃棄物の処理方法や金属廃棄物の解体・減容工法の開発に努めています。アトックスは廃止作業で廃棄物処理技術は必要な技術であり、福島の環境回復にもつながる重要な要素と捉えて積極的に開発を進めています。

放射能の測定サービス

福島第一原子力発電所の事故以来、アトックスには自治体や企業から放射線の測定・検査依頼が相次いでいるようです。技術開発センターでは各種測定・試験ができる施設を設けています。施設を活用したサービスとして、水、土壌、作物、食料、井戸水などの安全性を確認するために、放射性物質の測定を継続的に実施しています。

まとめ:株式会社アトックス、最新技術と幅広い事業で福島復興に貢献

アトックスは最新技術を用いた廃止措置を中心に、幅広い事業で福島復興に貢献していることが分かりました。最新技術の導入により炉内の調査や除染は可能となりましたが、まだまだ様々な課題が残されています。アトックスの技術開発はリスクを減らし、迅速な廃炉を実現する取り組みにつながっています。今後も廃炉に向けた技術開発や除染活動、地域復興を通じて、福島の環境や人々を支え続けていくことでしょう。

関連記事→アトックスも尽力した、現在の福島復興状況について調べました。
関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

株式会社西日本クリエイトとは?アトックスとの関係は?
株式会社アトックスの子会社である株式会社西日本クリエイトは、敦賀事業所・浜岡事業所・島根事業所という3つの拠点で、原子力発電所保守管理や放射性物質関連業務を行っている会社です。

株式会社西日本クリエイトの会社概要

会社名 株式会社西日本クリエイト
事業所 <敦賀事業所>
〒914-0842 福井県敦賀市明神町1番地


<浜岡事業所>
〒437-1695 静岡県御前崎市佐倉5561

<島根事業所>
〒690-0324 島根県松江市鹿島町片句654-1
TEL / FAX <敦賀事業所> 0770-26-1516
設立年月日 平成13年3月22日
従業員数 61名(2022年2月末現在)
事業内容 原子力発電所保守管理・放射性物質関連業務
公式サイト https://www.wj-create.net/

株式会社西日本クリエイトの事業内容とは

株式会社西日本クリエイトは、福井県・静岡県・島根県といった3つの拠点で業務を展開しています。 原子力発電所の保守管理や、原子力関連施設で発生した放射性廃棄物の汚染除去などが主な業務内容となります。

各事業所の業務内容

株式会社西日本クリエイトで行われているそれぞれの業務内容を詳しく見ていきましょう。
敦賀事業所
  • 廃棄物処理業務 
  • 放射線管理業務
  • 管理区域内外清掃
浜岡事業所
  • 放射線管理業務
島根事業所
  • 放射線管理業務 
  • ランドリー業務(衣類の洗濯)
  • 不燃性物品の貸出管理業務
  • 放射性物質の汚染除去
  • 建物清掃

まず、3事業所全てで行われている「放射線管理業務」。原子力施設内で行われている日常の点検や、定期的に行われる検査といった作業における、放射線防護のための業務を指します。施設で働いている人々が安全に作業できるよう、厳しい放射線管理を行っています。

 次に、島根事業所で行われている「放射性物質の汚染除去」。これは、原子力発電所などの施設内で発生した放射性廃棄物を、適切な処理方法を用いて除染する作業を指します。対象物や現場の状況により最適な除染方法は変わってくるため、豊富な知識や経験が必要です。

 その他にも、原子力発電所等で使用されている防護服のランドリー業務や、管理区域内外の清掃など、様々なサービスを提供しています。

活かせる資格など

仕事にあたり、以下のような資格があれば活用することが出来ます。
  • 放射線主任者 
  • ビルクリーニング技能士
  • 電気工事士
  • クレーン運転士
  • フォークリフト運転技能
とくに、「第1種放射線主任者」の資格は放射線管理のエキスパートとも言える資格であり、取得難易度も高いものです。放射線主任者(1種・2種)の資格保有者には手当てがつくため、収入を上げたいという方は入社後でもしっかりと勉強し、挑戦すると良いでしょう。

  入社時にこれらの資格を持っていない場合でも、株式会社西日本クリエイトには資格支援制度がありますので、自分自身のスキルアップを目指したい人はぜひ活用しましょう。

株式会社西日本クリエイトと株式会社アトックスとの関係

株式会社西日本クリエイトは平成13年(2001年)3月、株式会社アトックスの100%子会社として設立された企業です。(設立当時の社名は「株式会社若狭クリエイト」) 原子力発電所保守管理や放射性物質関連業務という点も、株式会社アトックスの事業内容と関連しています。

株式会社アトックスは全国に拠点を置く企業です。一方、株式会社西日本クリエイトの事業所は、福井県・静岡県・島根県の3拠点となっており、地域密着型の企業として活躍していると言えます。

株式会社西日本クリエイトは、「地元への貢献、共生、信頼性の確保」という企業理念からも、地元の安全や生活をより良くしようとする考え方が見えますね。

まとめ

今回は、株式会社西日本クリエイトの概要と、株式会社アトックスとの関係性をまとめました。

電気はライフラインのひとつであり、生活に無くてはならない大事なものです。しかし、原子力発電に関しては賛否にかかわらず様々な情報が溢れており、不安に感じている人もいます。

株式会社西日本クリエイトの仕事は、原子力関連施設で働く人々や、地域に住む人々が安心して生活や仕事ができるように、サポートするという大事な役割を担っていることがわかりましたね。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

グローブシップ株式会社とは?アトックスとの関係は?

株式会社アトックスのグループ企業であるグローブシップ株式会社。ビルメンテナンス業を中心に、FM(ファシリティマネジメント)のコンサルティングなどといった不動産に関わる総合的な運用管理を行っている会社です。

関連記事→株式会社アトックスについてのまとめ

今回は、グローブシップ株式会社の基本的な情報や、アトックスとの関係性について見ていきましょう。

グローブシップ株式会社の会社概要

会社名 グローブシップ株式会社(英語名:GLOBESHIP Corporation)
本社所在地 〒108-0014 東京都港区芝四丁目11番3号 芝フロントビル


事業所 【支店】
  • 札幌支店
  • 仙台支店
  • 宇都宮支店
  • 群馬支店
  • 埼玉支店
  • 西東京支店
  • 横浜支店
  • 名古屋支店
  • 大阪支店
  • 広島支店
  • 福岡支店
設立年月日  2015年4月1日
従業員数 5400名
業種
  • ビル総合管理
  • 設備管理
  • 保安警備
  • 防災設備管理
  • 清掃管理
  • 環境衛生管理
  • マンション管理
  • 庭園管理
  • 各種営繕工事
  • 省エネ関連
  • 地域冷暖房運転管理
  • ビル管理コンサルティング
  • ファシリティマネジメント
  • プロパティマネジメント
公式サイト https://www.globeship.co.jp/
採用サイトhttp://recruit.globeship.co.jp/
              

グローブシップ株式会社は、東京都港区に本社を置き、ビルの総合管理(メンテナンスなど)や設備管理を中心にファシリティマネジメント(FM)のコンサルティングやプロパティマネジメント(PM)のサポート業務など、主に不動産に関する総合的な業務を行っている企業です。

グローブシップ株式会社の社名について

グローブシップの社名の由来は、「地球環境」を指す「クローブ(GLOBE)」と「志(こころざし)」や「船」という意味を持つ「シップ(SHIP)」というふたつの言葉を掛け合わせたものだそうです。

グローブシップという企業が、地球に優しい環境志向の企業であることや、お客様と社員が同じ船に乗り、ともに明るい未来を目指していくという意味が込められてつけられたそうです。

そういった願いを表すように、グローブシップ株式会社のロゴマークにも地球や船のモチーフが取り入れられています。 

「グローブシップの代表」を養成 充実した研修環境

本社の他にも全国各地に支店があり、従業員の総数は5400名と大きな規模を誇る企業であることもわかります。また、グローブシップ株式会社は研修棟と訓練棟から構成される大規模な研修センターを所有しており、あらゆる研修や訓練、実験などを実務レベルで体験し、学ぶことが出来る環境を整えているところも注目すべき点と言って良いでしょう。

これは、グローブシップ株式会社が自社の社員に対し、「たとえ新人であっても、お客様の前に出る時にはグローブシップの代表として業務に取り組む」ことができるようにするためと言われています。

「教育は”コスト”ではなく”投資”」という認識のもと、サービス向上や提案力の強化、人材定着化のため、今後も社員研修や業務改善に力を入れていくということです。

グローブシップ株式会社は株式会社アトックスのグループ企業

グローブシップ株式会社と株式会社アトックスは「グループ企業」という位置付けになっており、ふたつの企業の代表取締役社長を務めているのが矢口敏和氏です。グローブシップ株式会社が中核企業としてあり、全国各地で事業を展開しています。

ちなみに、株式会社アトックスの技術開発センターや東京営業所は、グローブシップ株式会社の研修センターと同じ千葉県柏市にあります。
地図_アトックス技術開発センター

長野県(千ヶ滝山荘)に 所有している保養所は、どちらの会社の社員でも利用できるようです。

業界のパイオニア2社の統合により設立したグローブシップ株式会社

グローブシップ株式会社は、2015年に「株式会社ビル代行」と「日本ビルサービス株式会社」の2社が合併する形で新しく設立されました。元々業界を牽引していた2社が手を結んだことによって、更なるネットワークの充実と専門性が強化されています。

日本ビルサービス株式会社の前身である日本不動産管理株式会社が発足されたのは1952年。株式会社ビル代行の前身である株式会社ビル清掃が設立されたのは1953年なので、そのルーツは、なんと70年も前にさかのぼるという事になるのですね。

2022年で、経営統合を行ってから8年目となったグローブシップ株式会社。グローブシップ株式会社では、仕事に対する取り組み方や考え方の指針である「グローブシップウェイ(GSWAY)」を策定し、全社員に企業理念を共有しています。今後も、ビルメンテナンス会社としての枠を超え、IFM(総合施設管理)へと業務範囲を拡大していく見込みです。

グローブシップ株式会社の事業内容とは

グローブシップ株式会社の事業内容を詳しく見ていきましょう。長年の実績を誇るビルメンテナンス業を中心に、FMソリューションサービスや工事業務、マンション管理業務など幅広い事業を行っていることがわかります。

ビルメンテナンスサービス
  • 設備管理業務
  • 清掃業務
  • 警備保安業務
FMソリューションサービス (FM=ファシリティマネジメント)
  • FMコンサルティング
  • ビジネスサポートサービス
  • エネルギーマネジメント業務
  • PMサポート業務(PM=プロパティマネジメント)
工事業務 工事請負業務
マンション管理業務 マンション管理業務
PFI・指定管理者関連業務 PFI・指定管理者関連業務
海外事業 海外事業

ちなみにFM(ファシリティマネジメント)とは、公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会の定義では「企業・団体等が保有又は使用する全施設資産及びそれらの利用環境を経営戦略的視点から総合的かつ統括的に企画、管理、活用する経営活動」の ことを言います。

まとめ

株式会社アトックスのグループ会社であるグローブシップ株式会社についてご紹介しました。グローブシップ株式会社はビルのメンテナンス業務をはじめ、施設全体の環境を整え、効率よく管理できるための総合的なサポートを行っている企業だということがわかります。

グローブシップ株式会社と株式会社アトックスは、代表取締役社長はどちらも矢口敏和氏が務めています。そのため、「お客様に対して常に真摯に対応する」「プロフェッショナルとして誇りをもってサービスを提供する」などといった企業としてのあり方も共通しています。

また、グローブシップ株式会社としては海外戦略にも力を入れていくそうなので、今後の展開にも期待です。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

進化してきたアトックスの技術とは?今後の展望は?株式会社アトックスは、主に原子力施設の保守管理を手掛ける会社です。放射線管理のエキスパートであり、その技術はどんどん進化を続けています。そもそもアトックスはどのような技術を持つのか、またその技術はどんなことに活用されているのか、詳しく知らない方も多いでしょう。

今回は、進化を続けるアトックスの技術や今後の展望についてご紹介します。

アトックスが持つ技術とは

アトックスは全国20箇所以上に拠点を置き、原子力発電所の保守管理を行っています。主力である原子力発電関係の事業では機器の設置・メンテナンスから付着した放射性物質の除去・付着防止の工事、放射線管理、放射性廃棄物処理までトータルで対応しています。これらの事業を行っていくためには、高度な技術力が必要です。

例えば固形や液体の放射性廃棄物は、それぞれ適切な処理方法を使って貯蔵体積を可能な限り減らしています。固形の放射性廃棄物の処理では、燃えるものであれば焼却炉で燃やして灰にすることで貯蔵体積を減らしているのです。一方、液体の放射性物質は、放射性物質をろ過したり、廃液蒸発装置で濃縮したりしてから残留物をアスファルトなどで固めます。

また、RI(放射性同位元素)の取り扱いに関するノウハウを活かし、RI研究施設への支援業務や核医学医療分野に関する事業も手掛けています。研究機関などとの共同研究では、核医学医療に関する医療機器(頭部専用PET装置の共同開発・製品化)や前立腺がんの診断薬の研究開発も担うほど、アトックスは高い技術力や開発力を持っているのです。

アトックスの技術の活用事例

放射線管理に関する高度な技術を持つアトックスは、福島第一原子力発電所にて様々な事故処理に対応しています。高放射線量下での作業管理や建物や設備などに付着した放射性物質の除去から、汚染水を処理するためのセシウム吸着装置(KURION)や第二セシウム吸着装置(SARRY)の運転や保守管理に務めています。

さらに、トリチウム以外の放射性物質を取り除くための多核種除去設備(ALPS)の運転・保守管理や薬品の供給も行っています。また、アトックスの技術は福島第一原子力発電所に限らず、日本全国の原子力発電所や原子力燃料サイクル施設などでもフルに活用されています。

優れたアトックスの技術は、原子力発電所の定期検査対応やキャビティ除染、放射性廃棄物の減容化から保管までの情報管理など、幅広い領域において貢献しているのです。

福島第一原子力発電所の廃炉作業をきっかけに向上した技術レベルとは

東日本大震災および福島第一原子力発電所事故をきっかけに、アトックスの仕事を大きく変わったそうです。誰も経験したことのない環境下での廃炉作業では、試行錯誤しながら仕事をしていく必要がありました。高い放射線量のある環境なので人の立ち入りに制限があり、現場の状況を把握しきれなかったことが作業を難しくしていたようです。

そこで、アトックスは作業環境の改善のために、遠隔操作で除染作業ができるロボットを開発します。また、ロボットを現場まで運ぶのは人の役目なので、運搬のしやすい重さにする必要がありました。さらに、通路幅が狭いこと、配管などの障害物や高さの制限も考慮して、最大限の機能を持ちながらも小型化させなくてはなりませんでした。そして震災から2年半ほどかけて、小型遠隔除染ロボットのラクーンが完成しました。ラクーンはアトックスが開発した壁面除染ロボットとして、長年蓄積された技術やノウハウに基づいて開発されています。ロボットのおかげで除染作業が飛躍的に進んだことは、高く評価されました。

他にもドローンや遠隔ロボットを駆使して線量率などのデータを集めて分析を行い、作業計画の立案を手掛けているほか、運転を終了した原子力発電所の解体・撤去に向けた技術開発、再稼働プラントへの対応業務なども担っています。


震災や原子力発電所の老朽化により、求められる仕事内容も大きく変わり、それがアトックスの技術や開発力を高めるきっかけとなったのです。




今後のアトックスの技術開発や展望について

アトックスが高品質なサービスを提供できる理由は、たゆまない努力で技術開発を続けてきた歴史にあります。技術とノウハウの維持のために社内に開発部門を設け、1~5年の短い期間で現場に導入できる技術を生み出す努力をしているのです。また、お客様からの多様なニーズに応えられるように、技術力の向上を目的に海外の原子力関連企業との連携やジョイントベンチャーの設立なども行っています。

ここ数年では遠隔操作が行える装置の開発に多数関わっており、アトックスにおいても作業者の安全性確保に関するニーズは拡大していくと予想しています。すでに実績のあるアトックスは拡大するニーズに対応するために、さらなる技術開発に努めていくでしょう。同時に放射性物質の処理でも、分別や減容化のために高度な技術開発を行っていくようです。

さらに、核医学医療分野では、前立腺がんの診断薬や新しいがん治療法に使われる薬剤の生成装置などの開発に着手しており、最新医療のさらなる発展も期待されています。

まとめ

進化を続けるアトックスの技術についてご紹介しました。長年、原子力発電所の放射線管理を担ってきたノウハウが、福島第一原子力発電所での効率的な廃炉作業の実現につながっていました。また、今まで経験したことがない環境下での廃炉作業は、放射線管理の技術をより高めるきっかけにもなったようです。

震災により求められる仕事が変わったことで、アトックスはさらなる技術開発を進めており、放射線管理や核医学医療分野で功績を残しています。これからも進化していくアトックスの技術や事業に注目していきましょう。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

アトックスの社員研修制度/キャリアアップ支援とは?
アトックスでは、入社後のキャリアップ支援や社員研修制度が充実しています。また、入社を希望する人向けのインターンシップも行っています。

ここでは、アトックスのインターンシップや各種研修制度などについてみていきましょう。

アトックスのインターンシップについて

従来アトックスでは、実際の仕事体験を行っていました。しかし現在は新型コロナウイルスの影響により、WEBでのインターンシップに切り替えています。インターンシップは下記の流れで行われます。
  1. アトックスや原子力に関する説明:約90分
  2. アトックスの仕事に関する説明:約90分
  3. 若手社員との座談会:約30分
アトックスや原子力に関する説明では、オリエンテーションワークを通して原子力産業に関する理解を深められる内容になっています。アトックスの仕事に関する説明では、社員がどのような仕事をしているのか、どのような意思決定がなされているのかなど、身をもって体験できるワークが行われます。

そして、若手社員との座談会はアトックスで働くことの魅力を伝えるのが目的です。インターンシップに参加することによって、管理職や中堅社員、若手社員からリアルな声を聞けるのは就活生にとって大きなメリットです。また、インターンシップに参加すると適宜フィードバックを受けられるので、就職活動に役立つアドバイスももらえるでしょう。

アトックスのインターンシップに参加した人からは、以下のような感想が聞かれています。

インターンシップで学んだこと
原子力産業に対してあまり良いイメージを持っておらず、どこか保守的なイメージであった。しかし、原子力産業は日々新しいことに挑戦しており、保守的というイメージがなくなった。このインターンを通して、負のイメージがある企業・業界でも調べてみたらおもしろいところがあるかもしれないと思った。

参加前に準備しておくべきだったこと
原子力産業のことや会社のことは丁寧に説明してもらえるので、特に勉強しておかなければならないことはないと思う。しかし、構造化や結論ファーストに慣れておけばよい評価が得られるとは思う。

引用元:https://syukatsu-kaigi.jp/companies/121818/intern_experiences/3970

このような声が聞かれているため、気になっている人は参加する価値があると言えます。

キャリアアップ支援や社員研修制度について

アトックスは、キャリアアップ支援や社員研修制度などの人材教育にも力を入れています。具体的にどのような取り組みをおこなっているのでしょうか。

■キャリアアップ支援

アトックスでは、社員のキャリアアップに関して人事制度で定義しています。上司などによる育成・評価面接でキャリアアップに関する指導を実施しているのです。定年前の社員には、定年を迎える数年前から定年前研修を行って、その後のキャリア設計をサポートしています。

■研修制度

アトックスが行っている研修制度には、作業管理教育や放射線管理教育、職制教育(階層別教育)があります。作業管理教育には、入社時教育・作業リーダー教育・現場代理人教育などが含まれます。

そして放射線管理教育には、下記など
  • 放射線管理責任者教育
  • 放射線管理員教育
  • 放射線業務従事者教育
  • 放射線測定機器取扱研修
職制教育(階層別教育)には、下記が含まれているのです。
  • 新入社員研修
  • 新入社員補習研修
  • 中堅社員研修
  • 役職研修(主任・係長・管理職)
新卒採用と通年採用では研修のフローが異なりますが、いずれもしっかりとした研修を受けられる環境が整っています。

■資格取得支援制度

アトックスでは、社員が資格取得することも応援しています。業務に必要だと認められた資格に関しては、取得費用の一部を会社が援助したり、報奨金を支給したりといった取り組みを行っています。
  • 第一種放射線取扱主任者
  • 第二種放射線取扱主任者
  • 技術士(原子力・放射線部門)
  • 技術士補(原子力・放射線部門)
  • 核燃料取扱主任者
などの国家資格が対象となっているため、働きながら資格を取得したいと考えている人に優しい会社だと言えるでしょう。

また、先輩社員から資格取得に関するサポートをしてもらえるという点もアトックスの魅力です。資格を取得し、より専門的な業務に携わりたいという希望も実現しやすい環境です。

■メンター制度

アトックスは、少しでも早く業務に慣れることを目標とした指導員制度を導入しています。先輩社員がメンターになり、日々の業務におけるアドバイスやサポートをしてくれるのです。メンター以外の先輩社員や上司も一丸となって新人が業務を行う際のサポートを行うという風土もあります。

そのため、知識や経験がない人でも順を追って知識を身に付けられます。分からないことはすぐに質問できる環境であるため、仕事をしっかりと覚えられるでしょう。そして、自分自身が先輩から教えてもらったことを後輩に伝えていくという流れもスムーズです。

アトックスでは、社員一人ひとりがやりがいを感じられるような充実した制度を整えているのだと考えられます。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

株式会社アトックスは、原子力発電関連事業を主として原子力関連施設のメンテナンスサービスや技術開発などを行っている企業です。現在の福島復興状況などについて調査してみました。福島復興の近況が気になる方は、ぜひご覧ください。 東日本大震災の被災時から、年々福島の復興は進んでいます。福島復興の近況について見ていきましょう。

被災者支援

福島で被災した人たちに対し、住宅・生活再建の相談支援やコミュニティー形成支援が行われてきましたその結果、令和元年の調査では避難者数は震災直後の約47万人から、約5万人にまで減少しています。 また、被災直後は多くの被災者が仮設住宅や公営住宅に入居していましたが、徐々に恒久住宅への移転が進んでいます。その結果、平成23年4月には約12万4千戸だった仮設住宅等の入居戸数は令和元年には約4千戸まで減少しました。

鉄道復旧状況

震災以降、JR常磐線で停止していた多くのルートで現在は運転が再開されています。平成31年4月20日にはJR常磐線のJヴィレッジ駅が新たに開業し、Jヴィレッジが全面営業再開しました。

産業再生状況

産業再生のために北海道や青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県における計11,690事業者の中小企業に対し総額5,224億円補助金が支援されています。震災の影響で平成23年には大幅に減少した福島県の製造品出荷額は、平成26年にはほとんど震災前の水準まで回復し、平成29年には100%まで回復しました。

原子力災害からの復興・再生状況

2018年11月時点での東京電力福島第一原子力発電所から80km圏内における空間線量率平均は、2011年11月時点に比べて約77%減少しました。除染の進捗状況は、平成30年3月までには期間困難区域を除いた8県100市町村において面的除染が完了しています。また、帰還困難区域内とされていた6町村の特定復興再生拠点区域で避難指示が解除され、居住のための帰還環境整備が進められています。

まとめ

株式会社アトックスは、原子力発電関連事業に従事している会社です。アトックスでは福島復興を一大事業として取り組んでおり、廃炉や設備工事などに尽力してきました。福島復興は年々進められており、今後も順調に復興事業が推進されていくと考えられます。福島復興に携わる株式会社アトックスの取り組みにも注目してみてください。

関連記事→株式会社アトックスについて調べてみた

このページのトップヘ